平成21年9月24日発行:甲子園特集!

中日新聞8月20日朝刊紙面より

中日新聞8月20日朝刊紙面より

感動と成長!そして感謝!

なさん、こんにちは!岡部です。
今回は、感動の秘密。それを野球に関しての話題からお伝えしたいと思います。
ご存知のように、県立岐阜商業高校が甲子園大会で健闘しました。
強豪校に臆することなく打ち勝つ姿には目を見張るものがありました。
地元選手の活躍もあり我が家も大いに盛り上がりました。嫁さんと息子たちは「応援バス」に乗せていただき、アルプススタンドで声援を送りました。夢の舞台での活躍を身近に感じることができて大いに刺激を受けたようです。新学期が始まって、小・中学校からのお便りにも「勇気や元気、そして感動をもらった…」と書いてありました。
この環境で育ったこと。それが地元地域の誇りに繋がるような気がしました。残念ながら東海勢同士の決勝にはなりませんでしたが、すでに来春に向けての戦いもはじまり、楽しみは尽きません。
 
 
じ頃、息子たちの野球チームが長良川球場で「第6回中日旗争奪・岐阜市学童選抜野球大会」準決、決勝戦を行いました。
プロ野球や高校野球も開催される憧れの大舞台です。開始前には、自分の名前がアナウンスされて、電光掲示板に名前が表示されると、子どもたちはスタンドにいる親たちに向かって挨拶をしていました。
そのアナウンスを担当していた私も、ただでさえ活舌が悪いうえに興奮気味でかなり間違えてしまいましたが、子どもたちの晴れ舞台です、みなさんに伝わるように一生懸命に努力しました。
 
 
て、準決勝の相手は、今まで2度対戦して一度も勝ったことのないチームでした。しかも2度とも完封(0点)負けです。試合は一進一退の展開です。課題であったバッティングも好調で得点も重ねました。
しかし、直ぐに裏の回で追いついてくる。何点あっても安全とは思えない「ハラハラドキドキ」の気の抜けない引き締まったゲームでした。見ているこちらの胃が痛くなり、気持ち悪くなるような感じです。
放送室ということもあり大きな声が出せません。もちろん声援を送ることもできません。そんな中で一緒に放送していた対戦相手のお母さんの心境は、計り知れません。わが子の活躍を祈るばかりです。
 
 
果は、最後一点差まで詰め寄られましたが、何とか逃げ切ることが出来ました。こういった競った試合終了後は、”命が縮まったような気がします”。自分が戦っている以上の気持ちを込めているからだと思います。お母さん方の何人かは涙を流してみえました。
 
 
しの休憩を経て、いよいよ決勝戦が始まりました。準決勝以上に乱戦でした。全員野球で臨みましたが、結果はついてきませんでした。しかし、公式戦を連続で2試合戦ったことと、この大舞台で全力を尽くせたことは貴重な経験となりました。
監督は、「勝負に徹しきれなかった、自分の采配ミス…」と自分を責めていましたが、もちろん監督一人の責任ではありません。きっと、”何かが足らなかった”のでしょう。これからは、監督、コーチ、親、そして子どもたちが、この”何か?”に気付けるかどうかにかかっていると思います。
 
 
日旗ということもあり、何人もの新聞店の店主さんから、お声をかけていただきました「まるで高校野球みたいですごいね!」、「将来が楽しみだね…」初めての試合を見てそこまで言っていただけることに感謝するとともに、感動を与えてくれた子どもたちの成長ぶりに驚くばかりです。
 
 
の日は、このまま夜まで長良川球場にいて、次の大会の開会式が行われていました。やがて、ナイター照明が付き、マーチングバンドの演奏に合わせて入場行進をしてきました。
いよいよこれが小学生最後の大会です。悔いのないように頑張って欲しいものです。
 
 
の日、甲子園では、県岐商が負けてしまいました。地元出身の選手のお父さんが開会式の応援している保護者の席のお礼の挨拶にみえました。「応援ありがとうございます。大変、お世話になりました…」と一人一人に声をかけて頭を下げてみえました。
甲子園から帰ってきたばかりで、疲れているに違いありません。
それにもかかわらず、そんな素ぶりも見せずに振舞われているのは素敵だと思いました。親としての責任を果たしている姿に感動しました。
いろいろなことに感動し、幸せを実感した長い一日でした。


後に、作家でセラピストの石井裕之さんが「不老長寿の秘訣は感動すること」と言っていました。”感動する”とは能動的な時になるもので、客観的に受け身では獲られない。つまり自ら積極的に係わり心を込めた時に、身体の中から湧き出てくるものであり、決して他人から与えられるものではない。
私たちに必要な”何か”は、”感動すること”かもしれないと思いました。ひとりひとりが。「こう在りたい」と思えた時に勝利はゆいてくるのかも知れません。
 
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
みなさんの感動した経験がありましたらぜひ、教えてください。
よろしくお願いいたします。
 
 
 
岡部高嗣
 
 
 
 

写真右:
泉田選手のお父さんです。
【泉田選手のお父さんのコメント】
小学校1年の頃から野球を始めて、親子共々夢が果たせて本当に良かったと、喜んでいます。子供がバッターボックスに立った時はもうハラハラ・ドキドキでした。ベスト4まで行ったのも、まさかここまでいけるとは思っていなかったので、先輩方のお陰だと思っています。
また甲子園に行けたのも、ご近所の皆さんや親戚の方々の応援のお陰です。いろいろ多くの方にお世話になり、皆さんの力があって、今があると実感しました。
皆さん本当にありがとう御座いました。
 
写真右:
酒井田選手のお父さんです。
写真左:
関地区担当の市原です。
【酒井田選手のお父さんのコメント】
私自身が県岐商で野球をやっていて、私の夢も甲子園に出ることでした。その憧れの場所に息子が出場でき、自分の時以上に喜びが大きかったと思います。
よく甲子園には魔物が住んでいると聞きますが、ベスト4まで行けたのはその魔物が見方になってくれたお陰ではないかと思ってます。今はまた秋の大会も始まり、これまで先輩方に引っ張られてやってこれたが、3年生が抜けた後、チームを支える人になれるよう成長してもらいたいと思っています。
何より、20日位親元を離れて団体生活をして帰ってきて、積極的に家の手伝いをするようになったり、また違う面でも大きく成長したなと感じました。
 
写真左:
福田選手のお父さんです。
写真右:
三輪地区担当の村田です。
【福田選手のお父さんのコメント】
子供が小学校の頃から家族でよく甲子園へ見に行っていて、何より妻が大の甲子園好きで、憧れでした。でもまさか、こんなに早く実現するとは…「子供にありがとうという感じです。」本当に感激でした。
実際に息子が試合に出た時は、見ているこちらの方が緊張しました。でも2試合目PLに勝ったあたりから、チームの雰囲気も楽しそうにのびのびやっているように思えて、ひょっとしたらいけるのではと思うくらいでした。それから、甲子園から帰ってきた息子が何だかひと回りたくましく見えて嬉しく感じました。
今回の子供たちの活躍は、最後まで応援してくださった皆さんのお陰だと思います。本当に皆さんありがとうございました。
 

もっと知りたい!直撃インタビュー!


県岐商ナインから受けた印象は?

みんなまじめで挨拶や受け答えがしっかりしていてとても好感がもてました。

甲子園で勝ち進む中で選手たちに何か変化はありましたか?

まず一回戦を突破して、その後は「楽しんでやる」を合言葉に、見ていて楽しんでプレーしているのがこちらにも伝わってきました。

一番印象に残ったシーンはどこですか?

1回戦の1回裏一挙7点取った、気合のこもった攻撃が一番印象的ですね。まず1回戦を勝って、みんなで校歌を歌おうというみんなの願いがこもったシーンでした。

将来ドラゴンズで活躍して欲しいと期待している選手は?

みんな活躍して欲しいですが、中でもピッチャーの山田君やサードの井貝君が楽しみですね。
それに1年生では酒井田君と福田君の互いに競い合って、これからも伸びていくと思うし、監督も1年生の二人のことは褒めていたし、期待しています。

甲子園開催中、岐阜に帰ることができましたか?

いいえ、ずっと帰れませんでした。

甲子園の取材で何か困ったことはありましたか?

試合終了後のインタビューが10分しかなくて、インタビューがまとまらず宿舎まで行ったことでしょうか?焦りました。

青山記者の野球経験はありますか?

学生時代はずっとサッカーをやっていました。

最後に甲子園で食べたもので何か一番美味しかったですか?

記者仲間で一緒に行った、韓国焼肉の「鶴橋」はとても美味しかったですね。

社員の呟き:誇りをもってお届けする新聞

午前2時10分、蜂蜜シナモンバタートーストと熱い珈琲、アーモンドやレーズンなどを頂きながら、「なんて美味しいんだろう!」と始まる朝。
しっかりした朝食の後は、少し急いで身支度をすませ、仕事場へと駆け出します。外はまだ暗く、見上げれば一面の星空。ぽっかりと浮かんだ月もやさしく駐車場を照らし出します。
 
午前2時50分、朝刊配達業務の用意をするため、店内に入ります。村田朝刊担当と一緒に、新聞を載せるワゴンを外に出すなど準備をすすめます。
 
午前3時になる頃には、朝刊配達リーダーが続々と出勤し、店内は次第に賑やかになります。リーダーは、担当する区域のお客様の要望などをチェックして、メンバーの配達員へ伝えます。
 
午前3時20分、第一便の新聞を積んだトラックが到着。
折込広告(チラシ)は前日に用意してあり、これを新聞に折り込みます。区域を担当する配達員は責任をもって、バイクや車を使い、配達に出発します。
15分後、第2便の新聞を積んだトラックが到着し、作業は佳境へ入ります。
思えば、今年の梅雨は激しく大降りの雨が早朝に集中。8月の初めの台風など配達をするうえでは、厳しい日が続きました。
しかし、岡部新聞店のスタッフは、プロ意識を持ち、ずぶ濡れの汗まみれになりながら、涼しい笑顔でこの悪天候をジョークにしてしまうのです。「こんなに格好良い素敵な人達はいないなあ」と私は毎朝、清々しい心持になります。
 
配達員は、新聞を折り目正しく素早くたたみ、お客様へお届けします。
「新聞を取り出しやすい様に、ポストによって折り方を工夫しているんだよ」と話してくれたスタッフもいました。
 
至らない私たちですが、お陰様で誇りを持って新聞をお届けすることができます。読者の皆様、謹んで心からの感謝を申し上げます。

編集後記
2013年春から導入される高校の新学習指導要領が文部科学省から告示されました。
新指導要領では公民の「情報を主体的に活用する学習」で「新聞、読み物その他資料を収集、選択し、読み取り解釈する」などの学習機能を取り入れるとあります。
これからますます、新聞が世の中においてより重みのある価値をもってくるのでしょう。
岡部展子